ドコモ ahamo 登場

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きわめて政治的に動いているこのところの携帯電話業界だが、ついに官邸の意向を最大限忖度した料金プラン(ブランドではないという建前)が登場した。

安くしろと言われても既存客に自動適用になっては会社がつぶれるのであくまで手続きしたユーザー、しかもオンライン手続き限定という条件だが、月3000円以下の客単価でほぼなんでも不自由なくできるプランである。

この価格帯だといわゆる格安SIM陣営のやや高めの料金コースはほぼ討ち死に。サブブランド陣営といわれるワイモバイルやUQモバイルも一番安いコースの価格帯。テコ入れを迫られる。

これまで何度か書いてたけど個人的には3000円台で不自由なく使えるというのを料金コース選定の基準としていたので、理想的な時代である。今使ってるワイモバイルも当然対抗するだろうし、対抗しなかったらしなかったで来年ahamoに移るまでである。

ahamoの制約として携帯メールアドレスがないというのがある。いま総務省では携帯キャリアを変えてもメールアドレスを維持できるようなんとかしろと携帯会社に要望していて年度内に具体的な方針が出ることになっている。ahamoがキャリアメールを扱わないのならGmailなどのアドレスに携帯メールを転送して維持する方向性が採用される可能性もある。

ワイモバイルやUQの対抗策はどうなるだろうか。ワイモバイルはシンプル20を2980円以下にするか、スマホベーシックプランSを20GBに増量するかである。今のワイモバイルは容量に応じて複数プランがあるがこうなるともう単一プランになりそう。通話定額の対象がドコモの5分に対し10分と長いことやキャリアメールがつくこと(ワイモバイルは2つもある)を売りにして、月額はドコモと同額にしてそれ以下には下げないかも。それより安いのを求める層には(1000円台)LINEモバイルというすみわけか。UQもほぼ同様で、安いのはBiglobeの担当となろう。ドコモも1000円台はOCNモバイルONEを活用するのではないか。

それにしても面白いことになってきた。楽天は1980円くらいにしないと用なしだよな。