いままで自室のテレビはフルHDの32型 SONYの KJ-32W700C を使っていたのだが急に4Kテレビ欲しい病が発症した。
その背景は4Kの画質や解像度を求めてというよりスマートテレビとしての機能が目当てである。Fire TV StickやChromecast with Google TVで今までもスマートテレビとして使っていたのだがテレビに内蔵されてるほうが便利だろう。リモコン1つでなんでもできたほうがいい。
またこのところ録画はUSB接続したSSDを使い、全録DIGAは停止するようになってきた。これはDIGAの動作音(HDDと冷却ファンの音など)が安眠を妨げているからで、そのため録画用ストレージをSSDにしたブルーレイレコーダーがあればなぁと長年思っていたけど、テレビのUSB端子にSSDつなげば済む話だと気がついた。
SSDを使った動作音が無音の録画はテレビの特権とも言える。SSDだと電源もバスパワーでACアダプタもいらなくて場所もあまり取らなくて便利。*1それは今までのテレビでもできていたけど、今度のテレビは録画面でももっと多機能になる。
録画の機会も最近は減っている。この所はサブスク配信のおかげで複数同時に番組を録画する機会も減っているので同時録画不可でも問題ない。かぶった場合はどちらかを配信に切り替えたりして調整可能なことが多い。録画したとしてもほとんどの番組は見て消しで、録画を編集したりメディアに残すのは年に1度くらいなので、ブルーレイレコーダーはそのときだけ稼働させればいい。年に1度のために通年無駄な電力を消費し騒音を出し続ける必要はない。
今まではテレビの録画機能なんてオモチャやろと思っていたので自分でも驚くくらい急激に価値観が変わった。いや、まだ半信半疑なところもあるけど。*2
全録DIGAを今まで使っていたのは夕方のニュースに鉄道関連の報道公開が出たときに見れるようにするためだった。
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ところがいまやそういうのはTV局のYouTubeチャンネルやNHK+で公開される。だんだん好みを学習してレコメンドもされるし関西以外の地域の情報も見れたりする。見逃し番組もTVerでやってることが多いし、今は初期より画質も向上したようで実用になる。
このような背景があり、動画配信を見るのに便利で録画機能もそこそこな4Kテレビが欲しい病が発症した。
いままで4Kテレビは置き場所的に無理だろうと思っていたのだが、精査したらギリギリ可能と判明した。
4Kテレビはリビング用にシャープ機を買った経験はあるが自分専用は初めて。なので真剣に検討したのも実質初めて。リビング用は故障機の置き換えなのでエイヤっと決めていた。
4Kテレビの選定について。最初は4KテレビってみんなGoogle TV(以前のAndroid TV)なんだろうと思ってた。最初に見たシャープ機がそうだったので。ところがメーカーによってOSには違いがあり、REGZAやHisenseはLinuxベースの独自OSで、両者の中身はほぼ同じだと知った。
Google TVはアプリが豊富で(といっても実用的で信用できるアプリはそう多くはない)配信サービスの対応が多い。一方でOSの肥大化による動作の重さやガラパゴス的な日本のテレビ機能への対応があまり柔軟にできないとかがありそう。テレビが物理的な寿命を迎える前にサポートが切られる可能性もあるだろう。
独自OSはその点はテレビに特化してる分良いかもしれないがアプリの対応はTVメーカー次第のところがある。有名どころの配信でも未対応のものがある。
最初はREGZAがいいかなと思ったのだがあまり必要なさそうな機能が録画周りに多く、それよりはシンプルなHisenseでいいかと思いHisense E6Kを選んだ。根本的なところはREGZAもHisenseも同じはずである。
価格は5万円ほどで、今まで使ってた上記の32型より安い。定額減税に少し足すだけで入手できる。エントリーモデルとはいえすごいな。前述のシャープの4Kテレビは同じ大きさで倍以上の値段がした。
届いて使ってみての感想。
テレビとしての性能は特に問題ない。放送の4KはBSでしか実施されておらず、それもほぼNHKだけ。民放BSは従来放送のアップコンバートだけど、それは4Kのために帯域を明け渡している上にマルチ編成の多用で画質はかなり悪くなっている。そのため民放BS 4Kは「あまり画質が劣化していないフルHD」としての存在意義があり、4K制作でなくとも従来のBSよりは画質が良いと感じられる。圧縮されまくって画質が劣化した映像をテレビで4Kにアップコンバートするか、劣化前のオリジナルをテレビ局で4Kにアップコンバートしてるかの違い。
放送以外では、動画配信はまだ4K制作は少ないが、リモコンでサクサク見れて快適。
電源ボタンを押してから起動する時間も今まで使ってたテレビやリビングのシャープ製Google TVより速い。
あと、隠れた期待点であったAirplay対応はすばらしいの一言。iPhone(iPadやMacもそうだけど)ユーザーはこれだけで元がとれる。このテレビの内蔵メディアプレイヤーでは見れないNAS上の動画もiPhoneからAirplayで連携したらなんでも(手持ちの範囲は)見れた。(iPhone側はnPlayer plusを使用)反応も良く画質の劣化も感じない。iPhoneも熱くならず負荷はかかっていないようだ。
内蔵メディアプレイヤーはiPhoneのHEIF画像は見れないけど、Airplayで簡単に見れるので、写真も動画も内蔵メディアプレイヤーはあまり使う機会はなさそう。
AirplayはMacBook Air(M2)のサブディスプレイとしても使え、もうHDMIでつなぐ時代じゃない気がする。(HDMI端子は3つあるがまだ何もつないでいない)Windows PCもmiracastでサブディスプレイとして使えた。
また音声面ではBluetoothイヤホン(ヘッドフォン)が使えるのもいい。すぐ接続されるし、音量もBluetoothと本体スピーカー別々に記憶される。住宅事情的にスピーカーで大きい音は出しづらいのでイヤホンやヘッドホンの接続性は大事。絵と音のずれもあまり気にならなかった。
またnasne(Buffalo版)の録画も見ることができた。メディアプレイヤーではなく録画一覧からたどると見ることができる。ソニー製TVとBuffalo版nasneよりもむしろ相性がいいくらい。このテレビの録画は同時に1番組なので(2チューナーだが1つは視聴専用)、かぶったときはnasneも使う。これはDIGAと違ってあまり動作音はない。(その後nasneの動作音も気になって、稼働を停止した)
4Kの解像度は写真を見る時以外はあまりメリットを感じないがそれ以外の機能で感動しまくりの良い買い物であった。