年末年始のぞみ全車指定席化の結果

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043126.pdf

JR各社から2023〜2024年年末年始の利用状況が発表された。

例年は1/5分までを1/6に発表しているようだけど今年は6日が土曜なので4日分で締めている。

注目は今回から全車指定席となった東海道・山陽新幹線の「のぞみ」の結果。全車指定席なのは12/28から1/4までなのでこの統計期間と一致している。

2023-2024年末年始のJR東海利用状況

前年比100%超えは当然として2018年度も超えた。曜日配列的に単純比較はできないが合計ではなく平均とのことなのである程度比較にはなるだろう。2023年の土曜休日の東海道新幹線の利用は2018年度越えの月も見られたのでベースの需要がそこまで回復し、成長していると見られる。コロナ禍がなければ2018年度比では110%くらいに達していたのだろうが。

SNSやブログ、動画などの報告では今回の東海道・山陽新幹線は駅の混雑も見られず、まるで普通の土日のように(秋はのぞみ12本ダイヤが結構頻繁に実施されていたが)落ち着いていたようだった。もちろん局地的にはトラブルもあっただろうが、テレビCMやJR以外の路線も含めた中吊り広告での告知もあり、思った以上にスムーズにいったようだった。

これでスマートEXの普及率もかなり上がるのではないだろうか。そうなると平常時の自由席の利用も減っていく。

12/28や1/4は通勤での利用者もいたようだし、この先もGWの間の平日なども含めて新幹線定期券利用の方が立ちっぱなしになるのは気の毒なので、そのような課題はきっちり解決していただきたいが、その上で「のぞみ」はいずれ通年全車指定席になるのだろう。まずは通年実施にむけた長期テストも兼ねて万博期間中実施というのも考えられる。

また今回羽田空港の事故を受け、突発的に臨時のぞみが運転された。帰省ラッシュの上り列車はすでにのぞみ12本ダイヤで増発の余地はないため反対方向の下りのみであった。おそらく回送の客扱いと思われる。このようなときはマルスの設定が間に合わず全車自由席で運転される。これまでも台風や大雨での運休明けにはよく見られた(いったん全列車運休としたのち、回復に応じて臨時列車として運転する)このようなときに「のぞみは全車指定席」の原則を守るためにダイヤは「のぞみ」でも「ひかり」扱いで運転する可能性もあるのかなと思ったが「のぞみ」として運転された。おそらく「ひかり」扱いだと遅そうと思われてせっかく走らせても乗ってもらえない懸念があるのだろう。今後もマルスが当日設定の臨時列車に対応できない限りこのような扱いと思われる。