Osaka Metro発足から2か月

2018年4月1日に大阪市交通局大阪市高速電気軌道及び大阪シティバスへの営業の移管が行われて2か月以上が経過した。

今のところ目立った変化はないし、動きがあったとしても交通局時代に立った計画によるものだと思われる。車両や駅のマークなどは新しいものに置き換わりつつあり、ロゴマークもすっかりなじんできた。車両と比べると駅は遅れ気味のように思うが。

この間の動きについて記すと、

  1. 30000系や一部リニューアルされた新20系などのドア上のディスプレイではまだほとんどの編成で従来の交通局時代の仕様のままである。
  2. 新聞やテレビ、また多くの愛好家が公式な愛称ではない「大阪メトロ」表記を使い、Osaka Metroと表記されている例が少ない。
  3. 3月から4月にまたがって掲示される観光ポスターなどでは「大阪地下鉄」表記があったが、今出ているポスターはOsaka Metro表記となり、「大阪地下鉄」表記は切符類や乗り入れ先における路線図などでの表記にとどまっている。
  4. 公式サイトは従来のものをほぼ流用しており、リニューアルはおそらく秋(交通局時代の発注情報より)となる。大阪シティバス関連の新着情報がOsaka Metroサイトのトップに出る機会が減っており、これはあまり良くない現象と思う。

気になるのは部外者による「大阪メトロ」表記の多さである。新聞などは発表直後はちゃんとOsaka Metroと表記していたが、4月からはほとんど「大阪メトロ」となっている。固有名詞なのだし、また実際に読みは同じでも表記する文字により意味が大きく異なる例はいろいろあるので、勝手に変えてはいけないし、実際書き手のリテラシーや誠意などが表れている例も多いように感じる。ちなみにOsaka Metro公式サイトのHTMLファイルのmetaタグの中には「Osakametroの時刻表、路線、乗換案内等、総合情報サイト。大阪市交通局はOsaka Metro(大阪市高速電気軌道株式会社)としてリスタートしました。「大阪メトロ」「大阪地下鉄」ではなく「Osaka Metro」と覚えてください!」と書かれている。