御堂筋線21系置き換え計画とホームと車両の段差について

https://subway.osakametro.co.jp/news/library/osakametro_barrierfree_fare/bettensiryou.pdf

いわゆる「鉄道駅バリアフリー料金制度」(軌道法あるいは鉄道事業法に追加された「利用者の円滑な移動及び施設の利用のために設けられる設備による安全かつ円滑な運送の確保に係る料金」のこと)が大阪市高速電気軌道Osaka Metro)でも導入され、それによりホームドアやエレベーターなどの施設導入が加速されることが発表された。ホームドアはバリアフリーというよりは純粋に安全のためのものと思うけどこれも「円滑な移動」に含まれるということであろうか。

その制度で料金*1を徴収する場合は国交省の定めた様式で計画を出して発表することになっており、それが上記のPDFである。

今回の計画(2021年にさかのぼって開始され、2036年まで。以後も継続予定。)では総徴収額が748億円で、通常の運賃収入からの支出も含めた総整備費は1453億円。予算の半分近くが鉄道駅バリアフリー料金制度によるもので残りは鉄道会社側の通常の整備。バリアフリー関係は全部新制度で追加徴収した予算で行うというわけでなく、あくまで設備の普及ペースを加速するためのものである。

この整備計画に「御堂筋線に180両の新車を2026~2035年の間に投入し、ホームと車両の間の段差を解消する」とある。

Osaka Metroでは現在中央線に万博対策として新車の30000A系や400系が急ピッチで導入される計画になっているが、それがひと段落したら次は御堂筋線ということらしい。御堂筋線の車両は先月10A系が引退したばかりであるが、現在の21系も2026年には車齢35年を超えるわけでバリアフリー対応抜きにしても置き換えの時期である。計画最終年の2035年だと30000系だってリニューアルされてそう。

毎日のように御堂筋線を利用しているのに全く気付いていなかったのだが30000系と21系では床の高さが違い、30000系はホーム高さとほぼ一致しているが21系は数センチ車両床が高い。

この計画を知って他の路線でもホームと車両の段差を注目してみたが中央線はかなり段差があった。千日前線は車種統一されているためホームのかさ上げで対応し、段差がなかった。

(参考)地下鉄のバリアフリー(駅施設編)

subway.osakametro.co.jp

御堂筋線では、床面高さの異なる電車が混在しているため、一部の電車では段差が大きい場合がありますので乗り降りの際はご注意願います。」とあるのでホームドア設置時にかさ上げしても完全な解消ができない課題は以前から認識されていた様子。千日前線の取り組みは国交省の表彰を受けていた。

車種統一されていないのでホーム側での段差解消が難しいとなると今後は谷町線も置き換え対象となるのだろうか。22系の車齢も21系と同様だし30000Aが万博後に中央線から回ってきても足りない。

*1:鉄道において輸送の対価として乗客が払うのは「運賃」で、「料金」とは特急料金や指定席料金、グリーン料金など付加価値的な部分に対するもので、払いたくなければ普通列車の自由席を利用するという任意性があるものだが、バリアフリー「料金」は事実上「運賃」の仲間ではないかと思う。(公営事業者の場合は運賃を料金と呼ぶことが多く、大阪市の場合も交通局時代は料金と称しており民営後に運賃と用語が変わったというのはあるがそれは別の話。)新線が開業した際、建設費を回収するまで追加運賃が設定されることがよくあるがそれに近いと言えるだろう。