楽天モバイル「10分(標準)通話かけ放題」登場

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料金のシンプルさを売りにしていた楽天モバイルにオプションプランが登場。通話料はRakuten Linkアプリを使えば無料だけど、iPhoneでは着信した場合の折り返し発信がアプリを経由しないため通話料がかかるようになっていた。このオプションを使えば電話はアプリ経由でなく本来の電話機能に使用を統一することができる。(長引きそうな電話をかけるときはアプリ経由でかければよい。)

iPhoneの仕様に合わせた救済措置ではあるのだが、これちょっとうがった見方をしてしまう。

以前楽天モバイルと今はなきウィルコムには共通点があると書いたが、この手の毎月一定額払う通話オプションはウィルコムの得意技であった。10分間の定額オプションもウィルコムが「だれとでも定額」としてはじめたものである。なぜそういうオプションが発生したかと言えば本来の基本料だけでは客単価が低すぎるという背景がある。楽天も高くて2980円、安くて0円。平均すれば1000円台。この相場も(多少の差はあるが)ウィルコムの料金と近く、客単価を上げるためのオプションが出てきやすい。ウィルコムは2010年末以降はほぼだれとでも定額をつけるのが前提となっていた。端末の割引条件と絡めることで半強制化されていた。

今は料金プランに対する総務省のしめつけもあるのであまり露骨にこのオプションを半強制するのは難しいだろうけど、「あったほうがいいですよ」「みなさんつけてますよ」くらいは言いそうな。上記サイトに書かれてる仕事や大事な電話にはスマホOS標準の電話アプリを使いたい方におすすめ。」ってRakuten Linkアプリじゃだめって認めてるようなものでは。

まあこのプランはiPhoneユーザー以外にはあまり必要性はないものだけど今後楽天モバイルには数百円~1000円台のオプションプランはいろいろ出てくるだろうと予想。