PiTaPa マイスタイルとプレミアムの違い

【2019/11追記】大阪市交通局が民営化されてOsaka Metro及び大阪シティバスに変わったが、以下の記述は今もそのまま有効である。

大阪市交通局PiTaPa利用額割引のマイスタイルとプレミアムの違いや共通点を整理してみる。

主な違い

項目 マイスタイル プレミアム
ゾーンの指定 2駅指定しその2駅間と同じ料金区の範囲 中心駅1駅と直径の距離(料金区の2〜4区に相当の3種類)
ゾーン内の割引対象 乗車か下車は登録駅でないと対象にならない ゾーン内ならどの駅で乗っても降りても対象
価格 6ヶ月定期の1ヶ月分相当 1ヶ月定期相当
市バス バスだけ及び市バスと地下鉄セットがあり なし
通学用 あり なし

共通点

  • どこの発行の(STACIA、KIPSなど他社陣営発行でも)PiTaPaでも設定可能。
  • 他の私鉄の類似サービス(区間指定割引等)あるいはPiTaPa定期も同じカードで併用可能。阪急や近鉄、北急等、私鉄乗り継ぎ時はそうやって使う。(ただし他社のPiTaPa定期は利用可能なPiTaPaに限りあり。印字できないため利用不可のもある。)
  • 設定した区間(ゾーン)の外へ出る乗車は単発利用と同じ。乗り越し扱いにはならない。
  • あくまで月間の利用実態に応じた利用額割引であり、締めるまでは単発乗車の積み重ねであり、自動改札通過時には定価でディスプレイに表示される。毎月請求時に定額制の割引が適用される。休みが多いなどで利用が少なければ従量制であり、10%割引となる。
  • 割引対象にならない乗車でも別に改札が閉まるわけではなく、割引適用外の単発利用として運賃はカウントされる。

プレミアムは自由度は高いが1ヶ月定期相当というのがネックで、通勤だけでなく休日の外出や買い物でも大阪市内中心部で行動的に活動する人でない限りマイスタイルよりお得になることはないのでは?そもそも大阪市営地下鉄の1ヶ月定期は週休2日きっちり休める場合は元が取れないのである。勤務先の会社によっては6ヶ月定期相当しか交通費を支給してくれないところもあるだろう。

マイスタイルも各路線の端の方(目安として環状線より外)だとそもそも並行路線も交わる路線もないため、利用可能エリアが面的に広がらないのだが、それはプレミアムも同じ。登録ゾーンの内側から内側の利用も可能になるといっても市内中心部ならともかく外縁部でそういう需要はあまりないと思われる。またマイスタイル、プレミアムともに乗り越しは乗り越した区間だけでなく乗った駅からまるごと適用外のため、路線の端の方の利用者には定期の方が向いている。たとえば八尾南天王寺の通勤者が休日には梅田や難波に行くことはよくあるだろうし。こういう区間は定期向き。

【追記】当ブログではこの記事が一番見られている様子。記載当時はなかったICOCAの定期券も今は取り扱いがあるため、これを見てもPiTaPaのメリットがわからない場合はICOCA定期にするのをお勧めする。