BSの帯域削減

今年早々にBSの右旋4K、8K放送のために、それを行う放送局は電波帯域を捻出するため、既存チャンネルの放送帯域の削減が始まっている。

これによってBSのビットレートはほぼ2/3となり、地上波とほぼ変わらなくなった。またこのビットレートではフルHD放送を行うと動きのある映像が破綻しやすいため、NHK BSプレミアムを除いて解像度も地上波並に落とされている。

デジタル放送の画質はまだ発展途上のところもあり、マスターやらエンコーダーやらによる影響も大きいらしく、今まで帯域を贅沢に使っていた時代でも設備が後から登場した地上波より古いため、地上波並やそれ以下だの言われる画質のところもあったが、最近はマスターやエンコーダーが更新されて高いビットレートに見合った画質の局が増えてきたところに今回の帯域削減であり、もったいない気がする。。新しいエンコード方式を取り入れたため影響は少ないという局もあるが、なかには目に見えて劣化したところもあるようだ。

地上波でも一部局(サンテレビなど)はフルHDのところもあり、BS民放と同一番組が放送されることもあり、地上波のほうが高解像度という逆転現象が生じるケースも出てきている。(高解像度だから高画質とは限らないのだが。特に動きのあるケース。)

こうなると別に4Kは要らなくても「少しでもマシな2K」を求めて4Kを録画して2Kで圧縮するニーズも出てこないだろうか?(4Kと2Kで同じ番組が放送されていて、録画の制限が現状と同レベルの場合。4Kのままでもよいけどディスク容量などもあるので。)これも放送局側での収録や処理、レコーダーの性能などによってどっちがいいかは一概には言えないだろうけど。