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DDIポケット〜ウィルコムの思い出

mobile

これまでに書いたように1998年にDDIポケットに加入して以来16年使っている(人に電話番号やメールアドレスを教える)PHSを昨年末ついにLTEスマホに変えた。(副回線としてはまだPHSも持っているが。)

その16年のPHS利用歴であるが、ほぼ5〜6年ごとの3等分で利用実態が変わっていることに気づいた。しかもDDIポケットウィルコムの経営状態と(多少のずれはあるにせよ)ほぼ連動している。

  1. モデム時代(DDIポケット時代)
  2. フルブラウザ時代(ウィルコム全盛期〜衰退期)
  3. 通話とメール時代(ウィルコム再建期)

すでに書いたことと重複することも多いけど、思い出を振り返ってみよう。しかしこうしてみると全盛期といえるのはほんの2年ほどであとはずっと斜陽期なんだよな…

(端末ごとの思い出は http://d.hatena.ne.jp/hito/20140518 ですでに書いてた。)

モデム時代

最初のモデム時代は2004年まで。Librettoで使うPIAFS接続のモデムとして使うために契約した。(当時はPIAFSのアクセスポイント以外にISPISDNのアクセスポイントも利用でき、それがDDIポケットのメリットの1つでもあった。)その用途だったらカード型(当時はPCカードタイプ)でよさそうなものだが通話もできれば1台で兼用できて安上がりだし、そういう用途に向いた料金コースもあった。DDIポケットPHSにしては地方のエリアも広くて移動にもある程度強いという評判もあった。(乗り鉄なのでそこは重要だった。)

このころのPHSは本当に機能が貧弱で、正直携帯がうらやましい面もあったのだが(この時期は「通信速度は2G(当時はそうは言わないけど)携帯より速くエリアも大きく違うわけでもないのになぜPHSは冷遇されるのか?」みたいに感じていた。また携帯よりすぐれた点を理解して使っていることに対するプライドみたいなのもあった。)PCやPDA(ザウルスやWindows CEなど)につなぐことを思えば携帯はやはり選択肢には入らなかった。(当時の携帯は通信速度も遅く費用も高かった。)その後パケット通信での定額制(Air H")もはじまったが、そんなに外で使うわけでもないのですぐには使わず相変わらず従量制のPIAFSで接続していた。PHS端末でのメールの定額制がやがてはじまり、それは重宝した。HV210は良い機種だったなあ

フルブラウザ時代

大きな転機はその2004年に発売された京ぽんことAH-K3001VというPCサイトも閲覧できるフルブラウザ搭載機の登場であった。いまスマホでやっていることも多くはWeb閲覧なので、それに近いことが端末1つでできるようになったのは当時としては画期的であった。この端末は発売することは早くから展示会で予告されていたもののなかなか続報がなく、当時のDDIポケットの経営状態も非常に悪かったので(加入者が300万以下にまで落ち込んでいた)本当に発売されるのか不安もあったし、もし発売されなければもうPHSは終わり、くらいの覚悟もあった。*1発売されるとすごい勢いでモバイラーに普及し、DDIポケットの経営状態も改善していき、やがてウィルコムとして独立することになった。携帯がうらやましいという思いもそれ以後はおさまり、むしろ携帯にない自由度を楽しんだ。(携帯版のブラウザは通信トラフィックの制限やコンテンツ業者の保護のため機能制限がかかっていることがあった。)新生ウィルコムは、携帯と遜色ない(一部の機能では凌駕する)WX310シリーズやW-ZERO3を登場させるなど最初の1、2年は勢いがあった。とはいえ多くのユーザーは通話定額目当てであまりハイスペック機種は売れず、数売れるのはHONEY BEEのような普及タイプの機種であり、真の京ぽん後継機というのはWX310K以降登場しなかった。

ただ、その時代も長く続かない。携帯も3Gとなり、3G初期の実効速度はPHSと大差なかったかもしれないがやがてKbpsからMbpsに速度の単位も上がっていくと勝負にならなくなってくる。PC接続時のデータ通信がPHSじゃないとコスト的に無理だった時代もイーモバイルにより終わった。(合併相手になるなんて夢にも思わなかった)XGPが登場したらそこは解決するのだろうと思ってもいたが…。

通話とメール時代

2009年秋にウィルコムの経営危機が伝えられ2010年に破綻して再建モードに入った。PHSが今後進化することはもうないと悟り(実際その通りであった)、当時出たばかりのXperiaに興味をもっていつのまにか契約していた。ガラケーの制約や閉鎖性は嫌いだったがスマホはかなり自由度が高く今後はこの分野が楽しめそうだと思った。その後はiPhoneにも手を出したり(最近解約したが)スマホもいろいろ買い換えることとなる。PHSは一応メイン回線という立場ではあるが、実際は番号やメールアドレス維持のために持っているようなものであった。(まあ用途によってはスマホより便利な面もあったが。)安く持てる料金プランに変更し、端末のブラウザは使わなくなった。最後に機種変したPHSはブラウザそのものがなかった。PHSの進化はなかったと書いたがネットワークがNTT交換機に頼らなくなったことで可能になったサービスはいくつかあり、使うわけではないもののそれらを見届けることはできた。SMSや緊急地震速報にまで対応したのはウィルコム最後の良心といえるのではないか?(MNP対応もそうか。)

2014年10月にPHSMNPが可能となった。PHSのまま持っておくという選択肢もあったが、日中過ごす場所は圏外であり(以前は弱いなりに入っていたのだが)また端末が別だと着信に気付きにくいのでメイン端末もスマホ移行したほうが便利であると思い、Nexus 6の発売を待って移行した。最後に押し付けアプリのないNexus端末とIMEI制限のないSIMにすんなり移行できたのはよかったと思う。

*1:京ぽんシリーズに熱狂的なファンが多いのはそういう背景がある。