近鉄の2026年春のダイヤ変更(近鉄は伝統的にダイヤ改正とは言わずダイヤ変更という)が発表された。
主に日中の大阪線の見直し。
日中4時間についてだが、従来の急行、準急(区間準急)、普通の3段階の運行パターンが2段階に見直されるという、近鉄のダイヤの根本的な部分を知るものには結構衝撃的な内容。
近鉄は路線が長いこともあり、都会側のターミナル(大阪難波、大阪上本町、大阪阿部野橋、京都、近鉄名古屋)からの距離に応じて急行、準急、普通で役割を分担していた。それが日中の4時間ほどについては急行と準急を統合した区間急行と普通の2段階となった。
大阪線ではこの時間帯については1時間あたり区間準急3往復、急行3往復、普通5往復だったのが、区間急行4往復、普通4往復となる。また名張(一部青山町)までの運転となり、伊勢方面への直通が日中にはなくなることになる(実際は名前を変えて直通という可能性はあるが)
トータルの列車本数は減るのだが、実質的な乗車機会という点では普通のみ停車の駅以外ではむしろ増えることになる。混雑度が多少増すのと所要時間が増えることを除けばむしろ便利になる駅もある。
大阪線は以前は名張、桔梗が丘などで宅地開発がされ、大阪まで遠距離通勤する需要もあったのだがその世代が定年を迎え、通勤利用は大阪から見れば長くても桜井、大和八木くらいまでが範囲となっている。今回特急が止まる五位堂は大阪のベッドタウンとして人口が増えた香芝市でこのへんまでが今のメインターゲットだろう。
減量ダイヤのやり方は準急が区間準急となったあたりからすでに模索されていたのだが、今年のダイヤは日中だけとはいえ今後の方向性が示されたと言える。今後は年々区間急行の割合が増し、伊勢方面との直通はどんどん減っていくのだろう。大阪から見た平均乗車距離がどんどん短くなっていく。大阪線に限らず他の路線もこのような形での減便が進んでいくのではないか。
今回日中に青山を超えて関西、伊勢をまたぐ急行がなくなる。かといって特急も昔ほど本数はなく(昔は阪伊乙特急が毎時2往復と阪伊甲特急が毎時1往復あったのだ)急行が不便なら特急に乗ればいいってものでもないのだけど。