ムーンライトながら廃止

2009年の臨時化から12年、ついにムーンライトながらの廃止が発表された。

その理由の1つに車両の老朽化がある。老朽化したのなら普通なら新しいものを入れるのだが、E257もあまり余裕はないようだ。日中1編成が大垣で寝てしまうのは繁忙期には痛い。また373系に首都圏向けのATSを再整備し復活させる手もあろうがその手は選ばれなかった。

需要面の変化として、今の若い人が夜行列車で旅という発想になることは少ないようで(そもそも列車がないわけで)、SNS上の反応を見ても利用者が高齢化して、かつての大垣夜行時代を若いときに経験した世代がそのままスライドという感じだった。その世代もやがて経済的に余裕が出れば夜行列車を利用しなくなるし、そうでなくとも体力的にもきつくなる。本当に乗車することが好きでないと続かない。かくいう私も189系時代までは乗っていたけど185系になっては乗っていない。

決して需要自体が低い区間でなく、またライバルの高速バスもドライバー不足などの問題を抱えているわけで、新しい夜行列車のスタイルをつくることは不可能ではないと思うけど、JR2社にまたがるため費用負担や売り上げ分配などを考えると意見はまとまりにくいだろう。