UQモバイルの楽天対抗プランとワイモバイル

UQモバイルから楽天モバイル対抗プランが登場した。楽天への対抗がみえみえなプランRという名称である。(表向きはRegularのRだが誰も信じまい。)

ただ、これは楽天対抗だけでなくワイモバイル対抗にもなっている。ワイモバイルは楽天なんか敵じゃないと思っていてもUQ対策の必要に迫られている。

現在UQの料金プランはワイモバイルとよく似ている。ワイモバイルは10分以内の話し放題込み。UQは月700円のオプション。条件を揃えたらほぼ同じである。

キャリア S M R
UQ(10分話し放題抜き) 1980円 3GB 超過時300Kbps 2980円 10GB 超過時 1Mbps
UQ(10分話し放題つき) 2680円 3GB 超過時300Kbps 3680円 10GB 超過時 1Mbps
ワイモバイル(10分話し放題つき) 2680円 3GB 超過時 128Kbps 3680円 9GB 超過時 128Kbps 4680円 14GB 超過時 128Kbps
楽天モバイル UN-LIMIT 2980円 自社エリア使い放題 auエリア 5GB 超過時 1Mbps 通話無料

こうしてみるとワイモバイルの楽天対抗プランと思われるRが割高に思える。おそらく楽天は5000円前後とみてこのプランを先に発表したのだろう。ところが2980円であった。

ワイモバイルの打てる策としては以下が考えられる。

  1. Sの強化。容量を5GBにし、超過時1Mbpsとする。
  2. Mの強化。容量を10GBにし、超過時1Mbpsとする。
  3. Rの強化と値下げ。超過時1Mbpsとし、価格を3680円にする。(こうなると現行のMは意味がないので統合される。)

ワイモバイルとしては大幅値下げの3.はあまりやりたくないと思われる。1,2ならマイナーチェンジで済み、料金も下げないからさほど懐は痛まないだろう。ただRはあまり売れなくなるので平均客単価は下がる。

もっともUQがRと名付けたからワイモバイルとしては比較されてしまう。上記3の案で行くしかないかもしれない。(そのかわりSはあまり熱心に売らない。)

あるいは当分はSとMを強化し(上記の1,2の案)Rは隠しておき、5G時代がワイモバイルにも来たら「プランRならお値段据え置きで5G」とRを再び推すか。

ワイモバイルとしては当面は楽天よりUQのほうが手ごわいはずで、5G時代の料金もにらみながら対抗策を考えるだろう。

【追記】これを書いたら早速ワイモバイルの対抗策が発表された。

www.softbank.jp

予想の答え合わせをすると予想2は的中。予想3は容量超過時速度の向上は当たったが値下げはなかった。1のSのサービス向上もなかった。

UQのRとワイモバイルのMがほぼ同等のプランとなった。

楽天と考えるとSの強化が効果的なのだが、今回の変更は対UQの策だけで、楽天はあまり眼中にないように見える。