Softbank 5G料金考

「SoftBank 5G」の商用サービスを3月27日に開始 | プレスリリース | ニュース | 企業・IR | ソフトバンク

ソフトバンクは5Gの料金を4Gのメリハリプランの1000円増しと発表した。ただし8月末までに加入した場合は2年間無料となっている。

携帯業界では実質値上げとなる新たな料金をつくった場合、しばらくは値上げ分が無料というキャンペーンがよくある。値上げに対する激変緩和策的な面もあるが、ライバル会社の対抗に対する様子見的なところもある。ライバル会社だって本音ではあまり安くしたくはないけど対抗上よそより高くなるのは避けたい。ライバルの対抗状況によって期間を延長したり、何かおまけをつけたりして値上げ感をやわらげる。そういうのを繰り返し、大手3社の料金プランはみな似たり寄ったりで高いプランばかりになってきた。

ソフトバンクが他社より早く5G料金を発表したのは他社に対して「あまり安くせずこれくらいの料金は頂戴しましょうや」と呼びかける意味もあるのだろう。おそらくドコモやauは似たような料金体系になるだろう。また楽天の発表後に実質値上げの料金を発表したということは、楽天はあまり眼中にないというのもわかる。

さて楽天はどうなのか。何しろ当分は5Gどころか4Gもおぼつかない状態なので、名目上の5G料金は設定しても実際の適用はかなり先で、キャンペーン扱いで当分無料または割引となろう。4Gの料金を2980円にしたのは5Gでは3980円くらいにするのを見越してという可能性もあるけど。

個人的にはソフトバンク本家の料金はどうでもいいので、気になるのはワイモバイルのほう。インタビュー記事ではまだ予定は未定ということだが、いずれはワイモバイルでも5G化する時期は来る。

楽天の2980円に対抗するとしてワイモバイルの値下げがあればその減収を補うためにワイモバイルでも5G料金を設定し値下げ分を相殺するというのも考えられる。そのためには楽天も5G料金が高くならないと対抗できないが。そのためにも今のうちから楽天を油断させる必要があるのかもしれない。