携帯大手3社 +メッセージ(RCS)導入

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ドコモ、auソフトバンクの携帯MNO大手3社が合同でRCS準拠メッセージである 「+メッセージ」の導入を発表した。

SMSやMMS同様電話番号でやりとりできるメッセージだが、期待していたところがあったので少し物足りなさが残る発表であった。

物足りない点について。

  1. SMSは従来通り一通3円であること。
  2. ワイモバイル、UQモバイルなどいわゆるサブブランドやMVNOなどにはまだ未開放なこと。(これは時が解決すると思う。)
  3. 従来端末と互換性のあるSMSやMMSに状況に応じて自動変換する仕組みが発表を見る限りなさそうなこと。

特にSMSが従来の料金のままというのは、RCSより劣る機能のものが高いという、消費者感情的に納得できないものがあり、プロトコル上かかる経費もあろうがそこはどうせ今後利用は減っていくものであるし無料化あるいは定額化して、電話番号利用のメッセージは全て料金気にしなくてよいという安心感を与えるべきであろう。(もしRCSの通じない相手の場合にSMSとなって、従量制のお金がかかるとなると安心してRCSすら使えなくなる。)でないとRCSが普及しない。だいたい今の携帯料金、よりコストのかかる音声通話が定額で、それよりはコスト安そうなSMSが高いというのはおかしいのではないか?

SMSが無料化してくれたら電話番号メッセージを安心して使えるので、普及も加速し、それを利用したビジネス用途(もちろんそういう用途ではそれなりのお金を企業からとるのはいい)も開けてくる。電話番号がメールアドレスとほぼ等しい価値を持つようになるので、例えばお客様センターや通販への申し込みに対してRCSで返答するというのが簡単にできるようになる。(今もSMSでやっているところはあるが文字数制限のためあまりたいしたことはできない。)なんらかのサービスのユーザー登録に携帯キャリアのメールアドレスを求める必要性もなくなるわけである。

MVNOユーザーにとってはこれが普及したらいわゆる「キャリアメール」の必要性が薄まるわけだし、またメールアドレスを変えたくないので携帯キャリアを変えないという人にもメールアドレスの必要性が薄まればキャリア変更の流動性も高まる。ここは広く開放して普及させてほしいところ。