HONEY BEEシリーズのユーザーをどう生かすか?

ワンセグや高画素カメラ、高精細液晶を一切採用せず、「音声通話」や「メール」を武器に売れ続けている端末がある。それが、「HONEY BEE」シリーズだ。若年層を中心に口コミでブームが広がり、販売を伸ばしている。総契約者が約453万人のウィルコムの中では、異例の“大ヒット”と言えるだろう。家電量販店などで集計した週間販売ランキングでは、他キャリアを抑えてトップを獲得したこともあるという。この端末が「モバイルプロジェクト・アワード2009」のハードウェア部門で優秀賞に選ばれたことを受け、ウィルコムと京セラの担当者にヒットの秘密をうかがった。

W-VALUE SELECTでの販売が中心になってからの機種なので、来年あたりに初代HONEY BEEユーザーの機種変更期がやってくる。そこに何かいい機種をぶつけられるのか?策は用意されているのだろうか。

おそらくBAUMがさらに安くなって、あるいはHONEY BEEがBAUM並みに進化して実質的に両者が統合されていくんだろうと思う。蜂でも犬でもない新キャラクターのシリーズが生まれるのかもしれない。

今後ウィルコムの新規の需要が増えることはまず考えられないので、機種変需要が今後は中心になるだろう。そこに今までよりも良い機種をぶつけられないと解約されることになる。いい機種を安く出せれば少なくともそのユーザーを2年はつなぎとめられ、当分400万PHSユーザーは維持できるはず。

もちろん東芝やアスモ、日本無線にとっても初代HONEY BEEユーザーの機種変更需要はちょっとしたチャンスのはず。指をくわえてみていてはいけないと思う。