BAUMの価格

WX340Kと価格自体は大差ないのに(WX340K 56,880円、BAUM 52,560円)、W-VALUE SELECTの関係で実質価格がWX340Kの19,200円に対してBAUMが9,600円と大きな差がついている。

BAUMは普及モデルとして数を売ることで利益を出すだろうから、安くなると見ていたのでこれは結構うれしい価格。一括で買ってポイントをためて、月々の新つなぎ放題の支払いを安くするか。

携帯端末が2年払いでの支払いが標準化して以来、携帯電話の世界は停滞感が漂っているらしいけど、(市場規模が小さい上に買い替えサイクルが元々長く、解約率も高い)PHSにしてみれば即解約のリスクを恐れず2年計画できっちり回収できる分逆に以前よりはやりやすくなったというのはあるのでは?1万円以下の普及クラスの機種でおサイフや動画機能がつくなんて以前のプランでは難しかったかもしれない。

W-VALUE SELECT割引が1,790円だから大半のユーザーの実質的な通話部分の料金は2900-1790=1110円ということで、最近の980円投げ売りなどから見るに、ウィルコムの採算ライン自体はだいぶん下がったんだろうな。あとはいかにデコメ素材のダウンロードなどでパケットを使わせるか。(メール自体は無料だから、そっちで稼ぐしかない。)とにかく普及させて使ってもらわないことには話にならない。使ってもらえないからARPUも上がらない。その負のスパイラルから抜けるには最低でもBAUMクラスの機能は必要で、ようやくスタートラインに立ったかなというところ。前も書いたような気がするけど通話に関しては付加価値つけにくいので値段は下がる一方だから、パケットで利益上げる構造にしないとこの先しんどい。おサイフも「つけました」ではなくて、使う習慣をユーザーに身につけさせる努力も必要だな。日常的に使うようになれば解約率だって下がるだろうし。