だれとでも定額

ウィルコム沖縄那覇市、仲本栄章社長)は8日、国内携帯電話、一般電話、IP電話への通話が無料となる通信業界初の新サービス「だれとでも定額」を始めると発表した。月々980円のオプション料金だけで、1通話10分以内なら無料となる。沖縄限定のサービスで、ウィルコム本体とは別に同社が独自のサービスを提供するのは初めて。

新ウィルコム定額プランSの全年齢開放で減った売り上げをこのオプションで補てんするのがまずの目的なんだろうけど、売り上げはいいとしてコストがどれだけかかるのか。IP電話相手はまだいいとして、それ以外は固定化できないだけに恐ろしいところ。だからこそ沖縄でまず実験なのかな?*1成功するかどうかは半強制的オプションにして、あまり使わないユーザーが多く含まれることだろうな。アクティブユーザーひとりを支えるのに何人ライトユーザーが必要なんだろう。

コンテンツが弱いので、音声で稼ぐためには「工事のいらない固定電話」的感覚−ある意味PHSの原点に戻ること−が大事かもしれない。でも音声はこのオプションのようにどんどん安く、最終的には限りなくゼロに近い固定値に近づく運命。何か別の収益源は必要だよな。

*1:それに本体は再建中の身なので、ダンピングまがいのことをしたら批判を受ける恐れがある。まずは再建の枠外の沖縄で実験して、ちゃんと利益の出るプランであることを証明しないと実施できないのかもしれない。